今日の着る服を選ぶとき、どれとどれを組み合わせていいのかわからなくなってしまいます。
服の選び方、コーディネートのコツを教えてください。
50代、60代は、敢えて「無難な」着こなしにすることをお勧めします。
奇抜で華美で派手な着こなしはしないこと。
また、逆に「地味」になりがちなってしまうのにも気をつけたい。
具体的にはアイテムの色を3色以下に抑えることで、「派手さ」や「華美」または「地味さ」から逃れ
た洒落なコーディネートをすることができます。
カラーコーディネートの実践
アズーロ・エ・マローネ
ファッション雑誌やファッション系サイトでよく言われている「アズーロ・エ・マローネ」と言われる寒色系の青(AZZURRO))と暖色の茶色(MARRONE)の組み合わせは、上品でリラックス感があり、少しだけ遊び心を加えた印象を与える着こなしです(ジャケット+パンツ)。
基本色は2色。いろんな色を組み合わせなくてもコーディネートはできるというはっきりと示した見本と言えましょう。
ブルー系のコーディネート
基本色の青系を軸にコーディネートを考えることもできます。中でも「ネイビー(濃紺)」は基本中の基本として押さえておきたい色です。
例を出すと、ネイビー(濃紺)と言えば、すぐに思い浮かぶアイテムはジャケットではブレザー。それからボトムスではデニムです。
ワントーン・コーディネート
次は「ワントーンコーディネート」です。
青系ならば、それぞれのアイテムの濃淡(グラデーション)を意識しながら、コーディネートしていきます。
ちょっと難しいかもしれませんが、説明していきます。
「ワントーン」だからと言って、同じようなトーンの組み合わせ、トップスを淡いブルー、ボトムスも淡いブルーを持ってきてしまうと、見え方は上下で作業着のような「繋ぎ」に見えてしまいます。
トップス(上)とボトムス(下)でトーンを少しでも変えることで、「繋ぎ」の状態でなくなります。
ブルー×ネイビーならばOK。
ブルーのダンガリーシャツ×リジッドのデニム(濃紺)。
ベージュのシャツ×ブラウンのパンツ×キャメルのコート。
オフホワイト(クリーム色に近いもの)のニット×ホワイトデニム。
これら微妙なトーン(明度と彩度を組み合わせた度合い)の違いがコーディネートの良し悪しを左右します。ここを意識して考えられるかでコーディネートの幅が広がっていきます。
まずは基本の3色以下のコーディネートからはじめるのが無難でしょう。
柄物コーディネート
柄物はどうやって組み合わせのか?
様々な色が使われている柄物アイテム。
3色以下の法則には合致しないのでは?という疑問がでてきます。
安心してください。柄物にも3色以下の法則は適応できます。
まずは大きな面積を占めるアイテム、今のような冬場ではアウターなどがそれに当たります。
これらの柄物アイテムの色味の中の1色を拾って、他のアイテムと同じ色にすれば柄物コーディネートが完成します。
アイテム別カラーコーディネート
われわれ世代には懐かしい「ブレザー」は、アイビースタイルの代表選手です。
昨今のメンズファッションのトレンドでは「アメリカンスタイル」が注目され、中でも「ブレザー」が人気を博しています。
ブレザーの着こなしには「グレイ」のスラックスが合います。
先程の「アズーロ・エ・マローネ」のコーディネートに比べると、一層の上品さ、清潔感、端正さを漂わせることができる組み合わせと言えます。
これもジャケパンスタイルの王道とも言えるコーディネートですので、ビジネスシーンでも通じる着こなしとなります。
ボトムスはデニム。カジュアルスタイルの王道ですね。
50代60代の。ジジイでもデニムを穿くことができれば、スタイリングの幅が一気に広がります。
ビジネスシーンでの着用は難しいけれど、プライベートではガンガン穿きたいアイテムです。
デニムのブルーorネイビーは、着るシチュエーションで変えてみます。
いわゆるリジッドデニムはウォッシュされたデニムよりもドレス感が出せます。
リジッドデニムはカジュアルスタイルの中でも、キレイめ感を出したい時には持ってこいのアイテムです。
また、この2つの王道アイテム、ブレザーにデニムを合わせて、大人のカジュアルスタイルを完成させることもできます。
先程のリジッドデニム×ブレザー。
ウォッシュデニム×ブレザー。
同じブレザーを使っても、デニムが違えば見映えが異なります。
無彩色のグレイスラックス(パンツ)はボトムスの定番アイテムです。堅いけどこれは重宝します。グレイスラックスならば、スーツでなくてもドレッシーにコーディネートできます。
ネイビーブレザーにグレイのスラックスはマストな着こなし。(ただし一歩間違えるとジジイが学生さんしている風になってしまうので気をつけて)。
靴をブラウンにする。シャツをサックスにするなどの組み合わせをすれば、学生風な着こなしを避けることができます。
全身のコーディネート
「お洒落は細部に宿る」と言います。
カラーコーディネートのコツの一つは、細かいところまで気を使うことです。
・トップス(シャツ、ジャケット、ニットなど)
・ボトムス(スラックス、パンツ)
・アウター(コート、ダウン)
・インナー(靴下)
・足元(靴)
ファッションコーディネートは、いろいろなアイテムを組み合わせていくわけですが、色を使い過ぎるとゴテゴテになり、エレガントな大人のスタイルからは遠くなってしまいます。
重ね着をするのこの季節、3色以下の色使いで抑えるのが難しいのであれば、なるべくでいいので色使いを少なくすることをお勧めします。
ここで気を抜かなければ、カラーコーディネートは格段アップします。
色を揃える
ベルトと靴は同色にする。
黒革靴には黒いベルト。茶色の革靴には茶系のベルトを使うというようにです。
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