ファッションのことに限っていうと、持つ物の代表格はバッグがある。まあ肩から下げていると身につけているようでもあるが、バッグを身につけるとはあまり言わない。バッグは持つという。
身につけるものの代表格と言えば服。服を着ることは身につけることである。
この2つの事柄から何が言えるのかというと、持つ物は人を選ばないが、身につける物は人を選ぶということである。
これはおしゃれの感度が関わっている。
おしゃれじゃなくてもバッグはバッグに見えるけれど、おしゃれじゃないと服はダサく見える。
この違いは大きい。
持つ物はおしゃれ度をあまり問わないけれど、身につける物はおしゃれ度が問われてしまうのだ。
おしゃれになるには「持つ物」に注力するよりも、「身につける物」に注力すべきなのだ。
故にバッグや財布のような「持つ物」にいくら凝っても、お金を費やしてもおしゃれ度は上がらない。
やはり、「身につける物」に投資して、失敗しながらでも(なればないに越したことはない)、おしゃれ度を上げる努力をした方がいいのである。
多くの人が勘違いしているのは、ブランド物のバッグや財布を持てばイケてるような錯覚に陥ってしまうことだ。
おしゃれでないダサい人がいくら高価なブランド物のバッグや財布を持ってもダサいまま変わらないのが現実である。
まずは「身につける物」、服をいかに着こなせるかを考えて、高価なバッグを持つに相応しいおしゃれな人になってからでも遅くはない。
もしかしたら50代60代は簡単に「持つ物」から入っていないだろうか?
まずは形からと高価な物で埋め尽くしていないだろうか?
形から入るならば、「身につける物」からである。あと先の順番が入れ替わってはいけない。
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