ルイ・ヴィトンのストール
193×73、ウール100%、73,700円。

ロロピアーナのストール
200×70、カシミア70%、シルク30%、81,000円。

ジョンストンズ
カシミア100% 37,000円。

グッチのストール
200×70、ウール100%、50,600円。


ビームズF
シルク100%、24,200円。

10万円以内でストールを買うとなったら、何を選ぶか?
ここに挙げたストールだけでも、これだけの価格差がある。
50代、60代の大人は、この中でどれを選ぶのが最適なのかについて考えてみたいと思う。
みな機能的には同じ「寒さを防ぐ」ためのものである。価格が低いからと言って機能面で大きく劣ることはない。
安いストールが寒さを凌げないことはないからだ。
ただ、着け心地良さとか、柔らかさとか、軽さなどは違ってくるだろう。
こんな細微なことが価格に反映されているのも事実である。
例えば、巷でもウールとカシミアだったら、カシミアの方が柔らかくて、着け心地がいいと思われている。
当たらずも遠からずで、この価格(10万円)を超えるものにウール100%のストールがある。ウールの中でも特別なもので、価格はもっと高いのだ。
ウール、カシミアと一言で言っても千差万別であって、一概にカシミアの方が高級というわけではない。
上の上位2ブランドはウール100%とカシミア70%、シルク30%の混紡である。
価格はロロピアーナの方が若干高い。両方ともに高級品だ。
ルイ・ヴィトンは誰でもわかるから、もう一方のロロピアーナについて触れたいと思う。
ロロピアーナは服地の生産も行なっている生地マーチェントだ。自分のところの最高級の生地を踏んだんに使えるメリットがある。
ここに紹介してたストールは、カシミアの柔らかいふんわり感とシルクの光沢が絶妙な滑らかさに仕上がっている。
あまり聞き慣れないブランドはジョンストンズだろう。創業200年以上続くスコットランドのニットメーカーである。カシミアを用いたストール、マフラー、ニットを得意としている。
この中にあってジョンストンズのストールは、比較的価格が抑えられていてリーズナブルと言えないだろうか。
ルイ・ヴィトンやグッチはウール100%で81,000円と50,600円だ。ブランドの意匠代と言われるものが乗っかっているのだろうか?
実際のプロダクトの質から比べるとブランド物はやはり高い感がある。
もっともコスパがいいのはビームズFのオリジナルだ。シルク100%でこの価格である。
ストールだけでも探せばこんなに価格が違うものがある。そして、これはストールだけの話ではない。
50代、60代はわかりやすいブランド物に頼りすぎることなく、もっと視野を広げてプロダクトを選択して欲しい。
世界にはまだあなたの知らない名品が隠れているからである。
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