語り継がれるストーリーのある名品をセレクトして紹介しく企画です。
大手メゾンのモノからファクトリーブランドまで、有名どころから、あまり知られていない名品まで、
これぞ!持っていても良い逸品ばかりを取り上げていきます。
かなり高価格なアイテムもありますが、もし機会があるようでしたら是非見に行ってください。
変な意味ではなく、目の保養になります。
いいモノに触れることもファッションセンスを磨く一つの手段です。
なぜこのような価値があるのか?を実物を見ることで理解が深まります。
また、逆に何でこれがこんな高いのか?という疑問を持つこともあります。
ブランド至上主義な現在、闇雲にブランドを崇拝するのでもなく、自分の目で見て判断する。
この判断が間違っていようが構わないのです。
まずは自分の直感、ファーストインスピレーションを信じてみることです。
間違いは都度、修正すればいい。
センスを磨くに大切なことは、リアルなモノを見て触って、モノの温もりに触れることです。
画像や写真だけでは得られない圧倒的な存在感。リアルなモノとの出会いを大切にしてください。
こちらで取り上げたアイテムは、私が実際に見て触って、試着したものばかりです。
スーツやジャケットは袖を通すまではいい悪いはわかリません。
言われている通りの名品なのかを確かめるべく、お店にお邪魔しています。
ただ試着の時など、失礼にならないよう配慮していますよ。
J.M.ウエストンのシグネチャーローファー
本物と言われるモノは、時代が変わってもその根底にあるモノに対する向き合い方に変わりはない。
形が少しずつマイナーチェンジしていても、基本的な作りという部分では何の変化もないのです。
フランスを代表する名靴の作り手であるJ.M.ウエストン。
皮革の鞣す作業をする部門、タンナーを持っています。
だからこそ、目の届くクオリティコントロールが可能なのです。
そこから生み出されるこの靴はクラシックながら、古びない。
今では、1946以来ウエストンの歴史を語る上で欠かせないローファーとなっています。
見ようによっては無骨でスマートさに欠けると思われるかもしれません。しかし、それ故にオーセンティックな佇まいがあるのもわかることでしょう。
エルメスのガーデンパーティー
言わずと知れたエルメスのバッグ、ガーデンパーティー。
キャンバス地とレザーの組み合わせ。オールレザーのバッグ。
どちらもエルメスらしくシンプルさの中にエレガントさが丁寧に織り込まれています。
女性には当たり前のバッグでしょうが、これを男性が持つとまた雰囲気が一変します。
持つならば、寒色系や無彩色がいいでしょう。
ネイビー、カーキ、またはエトゥープ、エタン。
ブラック、ホワイトなど。
キャンパス地の方は無地のものより、濃い目の色が付いたものを選ぶといいでしょう。
ブルネロクチネリのダウンベスト
最上のウールカシミアシルクを使って作られた極上ダウンベスト。
カジュアルになりがちなダウンベストですが、ブルネロクチネリはひと味違います。
スポーティなアイテムであるダウンベストをエレガントに昇華させました。
カジュアルスタイルを少しでもドレスアップしたいときにこんなベストがあれば申し分ない。
大人の香り漂うクチネリのダウンベストは着る場面を問われないでしょう。
レストランでのお食事にも着ていけそうなラグジュアリーアイテムです。
ブリオーニのカシミアチェスターコート
ブリオーニと言えば、世界最高峰のスーツを作るブランドと言われています。
もちろんここのブランドはスーツありきなのですが、今回ご紹介するこちらはオーバーコートです。
肉厚のカシミアベロアで作られたこちらのコートは、3つボタン、ノッチドラペル、フラップポケットと全くもってクラシカルそのもの。
最近では見ることがあまりなくなった(どのブランドも何がしかの手を入れている)原型に近いチェスターフィールド。
やっぱりこんなコートをさらりと纏えるのがカッコいい大人の男なのではないでしょうか。
キートンのカシミア&リネン&シルクの三者混スーツ
ブリオーニと並び最高のスーツを作るブランドであり、ファクトリーてあるキートン。
「世界一美しく服を作る」を標榜して始まったサルトリアル(仕立て屋)だということで、真摯に言葉通りのスーツを作っています。
ここだけのエクスクルーシブな生地を用いて作られるスーツは、とてつもなく着心地がいいのです。
他のスーツにはないサラリとした感覚。スーツに重みがあることさえ忘れてしまうような軽やかさ。
上記の文言がただの宣伝文句ではないのが憎いほどです。
そしてこちらのスーツは、見た目も鮮やかな三者混の素材を使ったゴージャスな生地で作られました。
カシミアのしっとり感、リネンの軽やかさ、シルクの光沢感が一体となった服地は着る者の気分を上させてくれます。
コメント