絶対名品②真っ当なモノとは何か?

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巷には真っ当なモノとそうでないモノが混在しています。あたかも真っ当な顔をしている紛いモノが多くあります。

真っ当なモノを選ぶコツは、真っ当なモノを見て触れることからしか出来ません。いわゆるブランド品すら、真っ当なモノではない場合もあるのですから。
我々は価格に関わらず、「価値」のある真っ当なモノと付き合っていくべきです。ここでは多くの人に知られていないであろう真っ当なモノをご紹介しています。
真っ当なモノの本質は、モノが作られている背後にある「人の手」です。機械がつくる効率的に作られたファッションアイテムではなく、人の手が入った温もりのあるモノ。クラフトマンシップのあるモノ。心地いいモノ。
ネームバリューに拘ることなく、本物を見極める力を付けられたらと思い、今回も5ブランドを取り上げました。

SAINT CRISPIN’S  サンクリスピン

シームレスオックスフォード
  
シングルモンクストラップ
あまり聞きなれないブランドですが、革靴好きならば知らない人はいない東欧ルーマニアのメーカーです。サンクリスピンの靴作りは全てが手作業です。いわゆるハンドソーンウェルテッド。機械でできることも手作業に拘っています。
だから本当に作るのに時間がかかり、既成靴でも月に80足あまりしか生産できないのです。現在、サンクリスピンではプレタポルテとビスポークを展開しています。写真を見てもらえればわかる通り、他のヨーロッパの靴と何処となく雰囲気が違うように見えるでしょう。
定番の靴に独創的なアレンジを加えて、よりエレガントな靴へと昇華させているのが特徴です。また、この独創性は素材使いに顕著に現れています。異素材ミックス。例えば、カーフ&クロコとの絶妙なコンビネーションなど。
また、ヨーロッパにはこのサンクリスピンと同じような名靴があります。東欧のVASS(ヴァーシュ)、そして、ミュンヘンにある現存する最古の靴メーカー、エドワードマイヤーです。どちらのメーカーもサンクリスピンと同じように堅実な手仕事をしています。
 

MooRER  ムーレー

ダウンパーカー

アウターブランドとしてヴェローナで、「ラグジュアリークオリティ」を標榜して誕生したムーレー。瞬く間にラグジュアリーブランドへと上り詰めました。真に拘り抜いたその作りには、某ハイブランドしか使われていなかった付属品を調達してしまったほど。
もちろんここのメインアイテムであるダウンウエアは、インナーのダウンのクオリティはもちろんのこと、服そのものの作りが実に美しいのです。
細部にわたる仕付の細かさから裏地と同色で整えられたパイピングまで、このブランドの質そのものが製品に溢れています。
ただのダウンウエアブランドから成長を遂げたムーレーの持つ存在感は、イタリアのもの作りの原点を見るような美しさを感じます。
最近のアイテムであるデニムパンツは、世界の岡山産デニムの生地を使用。もちろん作りは拘りのハンドメイドです。
 

LoroPiana  ロロピアーナ

ベビーカシミアのマフラー
 
ベビーカシミアと言えばロロピアーナの代名詞です。本当は、この「ベビーカシミア」という文字を使えるのは商標権があるロロピアーナだけ。
一般には当たり前に使われているベビーカシミアは本来のものではないのです。
そもそもベビーカシミアは、生後一年に満たない小山羊の産毛から採取されたもの。しかもこの産毛が抜け落ちる春から夏にかけての期間のみ。これだけ貴重なカシミアを使ったマフラーは希少なだけでなく、自然の営みを感じられるものであります。
ロロピアーナの名声はこれら生物たちの生態系を保ち、彼らに畏敬の念を持っていることです。
 

TOOT

ローラズアンダーボクサーパンツ(ナイロン)
メイド・イン・ジャパンのアンダーウエアブランド。
なかでもローライズボクサーパンツは穿き心地を追求したアンダーウエアです。コットンの天然繊維からナイロン、ポリエルテルなどの化繊を活かした作りをしています。
履き心地と素材のマッチングによって、履くシチュエーションを考えています。夏にはナイロンメッシュ。通年ならばコットン。滑らかな履き心地を追求するならばナイロン+ポリウレタンの組み合わせ。
また、ローライズのボクサーは、太もも周りを短くすることによって、パンツの裾がひっくり返ることをなくしています。太ももにぴったりのボトムスには最適な作りになっているのです。

RALPH LAURREN ラルフローレン・パープルレーベル

 

Gregory リネン スポーツ ジャケット
「ラルフローレン」というと「POLO」。アメリカンカジュアル、カントリーテイストなファッションという印象があるでしょう。
しかし、この「パープルレーベル」は、既存のラルフローレンが提案しているテイストと若干異なり、エレガントとクラシックが融合したコレクションラインという位置付けとなっています。
その作りはすべてにおいて徹底していて、多くがイタリアのサルトリアルで作られたものです。それ故に職人技が服の随所に伺うことができます。
ジャケットだけでも多くのパーツにおいて、手仕事のあとが随所に見られます。柔らかなラペルの返り。手業か冴える肩から首元にしっかりと吸いつくのぼり。手縫いのボタンホール。
クラフトマンシップが遺憾なく発揮されたラルフローレンの真骨頂が窺えるブランドと言えるのです。
 

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