おしゃれは細部に宿る。
ファッションはディテールが肝心だ。
この2つの文章は同じことを言っているのだか、ファッション通には良く知られた言葉である。
着こなしに、ファッションに細かいところまで気を抜いてはいけないことを暗示している。
足元の靴は良く見られている。シャツの袖口がジャケットの袖口よりも5ミリから1センチ出ているなど、多くの決まりごとがあり、そのディテールに拘るのが本当のおしゃれなのだという。
こういうのはおしゃれの達人たちの間で言われていることなので、ファッションに悩んでいたり、苦手な人が考えることではない。
しかし、ファッションがイマイチな人ほどディテールに拘り過ぎていることもある。
例えばポケットチーフ。絶対なくてはならないものではないが、拘りがあるらしく。おしゃれのワンポイントにしている。
それよりもスーツの着こなしがイマイチで、自分自身それに気づいていないのが問題なのだ。
ファッションに悩んだり、苦手意識を持っている人は気づきがある分救われる。こういう人は正しいレールに乗せれば、上達が早い。
逆にファッションがわかっているつもりの人は、頭が凝り固まっているので、なかなか難しい。必要不可欠なアイテムを考えないで、末梢のモノに手を出してしまう。
では、50代、60代は、細部、ディテールを無視して何を考えればいいのか?
それは全体のバランスである。真っ当な装いは全体のバランスだ。
50代、60代はおしゃれが細部に宿るのではなく、全体のバランスとの上に成り立っていると考えてほしい。
ファッションを難しく考えないでほしい。ディテールに拘ることなく、シンプルにコーディネートをすればいいだけだ。
細かいアイテムはさて置き、メインのアイテムをとどう着こなすか。これがすべてである。
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