2023ビジネスカジュアルを極める!
春の装いは、「リラックス&レイヤースタイル」を提案します。
ビジネスカジュアルではまだまだシャツの裾出し、素足、リネンシャツなどのリラックスな着方はNGかもしれません。
しかし、クールビスのことを考えると、リラックスした着こなしも「エレガントさ」や「清潔感」があれば許容されるのではないでしょうか。
50代60代のシニアは、ファッションから縁遠くなり、何でもいいということで片付けられてしまいがいちです。
一歩踏みとどまって、ここでお洒落を見直すきっかけになればなあと思うのですが。
着こなしのコツ
春物の着こなしは、アイテム、カラー(色味)、素材をうまく取り入れます。
それぞれどんなものがあり、どのような使われ方をすればいいのか見ていきましょう。
まずアイテムは下記のようなものを考えてみました。
シャツ単品
レイヤー(重ね着)が着こなしのポイント
- シャツ+ニット(セーター、カーディガン、ベスト)
- Tシャツ+アウター(ブルゾン、パーカ)
シャツ+セーター
- シャツ+ベスト
- ジャケット+シャツorニット
- ポロシャツ+ジャケットorブルゾン
ビジネスカジュアルの王道と言えば、ジャケパンスタイル(ジャケット+パンツ)。
ジャケパンスタイルは季節を問わず、春シーズンでも大活躍です。
ただし冬シーズンとは違い、春シーズンには春の着こなし方があります。
色が明るく変わり、服の素材が軽くて清涼感のあるものになってきます。
今、気温がグッと上がって、20℃を超え、羽織もの要らずの時もあります。
夏物や冬物は季節柄、暑いから寒いからという必然的な理由があってアイテム数をそこそこに揃えているかもしれません。
しかし、春や秋はどんなアイテムがそんなに多くないのでは?
後回しにされてしまいがちな春シーズンのファッションアイテム。
ただでさえアイテム数が多くないメンズファッションにおいて、さらに先細り感のあるのが春物と言えるでしょう。
気候が安定しないこの時期、どんな服を着ればいいのか迷います。
朝方は寒いのに、日中は暖かいとか一日なかで気温差が10℃以上も違ってくることも。
暖かくなったり、ちょっと肌寒くなったり春の天気は気まぐれ。
だから、春先から初夏にかけての着こなしが一番厄介です。
季節も長くは長くはないものの、着る物をサポート揃えるのもちょっともったいないと思ってしまうのも仕方のないもの。
そして、春は「これを待っていればいい」という確信あるアイテムが少ないのも困りものです。
ではどうやって春シーズンを攻略すればいいのでしょうか?
アイテムから見ると、上着(アウターを含む)にはジャケット、ブルゾン(ジャンパー)、コートなど。
冬物と変わらないアイテムじゃないか、と思われる方もいるでしょう。
しかし違いは何か? 春物の最大の特徴は「色」と「素材」です。
色の変化
秋冬物に比べると、鮮やかな色、淡い色、明るい色など軽快感のある色や清涼感のある色に変わってきます。
今のショップでのディスプレイは色鮮やかです。
薄い色(パステルカラー、ペールトーン)や定番色(ネイビー、ホワイト、黒、焦茶など)を上手く組み合わせて、シックにまとめるのがベストです。
なるべく派手目の色は使わない方がいいでしょう。使うとしたら差し色にします。
定番色
- ネイビーブルー
- ホワイト
- 黒
- 焦茶
薄い色
- ベージュ
- オフホワイト
- ライトグレー
- グレージュ
- ライトサックスブルー(水色)
- カーキ(洋服に用いられている色としての)
ちょっと濃いトーンのもの
- オリーブ
- ミディアムグレー
差し色
- ブルー(青系)
春物アイテム
夏にはまだ早いこの時期、見逃しがちかもしれませんが、持っていると便利なアイテムがたくさんあります。
セットアップ
既存のスーツとは一線を画した「セットアップ」(ジャケットorスラックスが別売のもの)は、最近はバリエーションが増え、選べる範囲が広がりました。ジャケット単体でも購入できるし、ボトムスだけでもOK。
セットップ、ジャケット以外ではブルゾンやハーフコートが狙い目です。
ブルゾンはレザーまたはナイロン系のもの。ハーフコートはコットンのもの。
色は明るめのものから定番のネイビーは持っていると重宝します。
トップスではシャツやコットンニット、ベストなど。
ちょっと暖かい日には、リネン素材シャツやコットンのニットもいいでしょう。
ニットはセーター、カーディガンを。上着として使えるローゲージのものからインナーのハイゲージのものまで、この時期に活躍します。
また、ベストは袖口の狭い羽織ものでも、窮屈にならずに着ることができます。
ボトムス(パンツorスラックス)
パンツでは、白デニムが活躍します。オフィスカジュアルで許されるならば、使わない手はありません。
スラックスはウールパンツ(春夏使用のもの)が定番です。色はミディアムグレーがお勧めです。
シューズ
スニーカー、ローファーやスリッポン。
ホワイトのレザースニーカー。最近では季節を問わず履かれているホワイトスニーカーですが、本番は今。
ちょっと眩しい陽射しに映えるホワイトスニーカーは鉄板アイテムと言えます。
履き方は素足。またはカバーソックスを履いても良し。くるぶしを見せることがポイントです。
革靴ではローファー。そしてスリッポン、ドライビングシューズ。
中でもお勧めなのは、ドライビングシューズです。
春シーズンに持っていたいシューズ
- ホワイトスニーカー
- ローファー
- ドライビングシューズ
着こなし方で気をつけたいのは、ドライビングシューズ、スリッポンに靴下は合わせないこと。
春物素材の特徴
厚手のウールから、薄手のウール素材へ。
コットンが活躍する季節。
リネン(麻)が多く用いられます。
混紡素材(コットン、リネン、シルク)のアイテム。
レザー(皮革)を使ったアイテム。
コットンとリネンが多用されることが春物定番と言えるでしょう。
それぞれの素材の特徴については後述します。これらの素材は概ね軽いのが特徴です。
春スタイル
明るい軽快感のある服。
クラシカルな濃い色の服。
春シーズンでも濃い色目の物をベースにしたスタイルも見逃せません。
例えば、何回もご紹介している「ブレザー」は春シーズンでも活躍します。
但し、生地はサマーウールに。
ナチュラル素材(ウール、コットン、リネン、シルク)
コットン100%からブレンドされた素材まで様々。
リネンも同様に100%のものから混紡素材まであります。
リネン(麻)にシルクなどをブレンドした素材が見られます。
リネンが入ることで、いっそう清涼感、軽快感が生まれます。
コットンはリネンと違い、軽さはないものの、しっかりとした素材なので丈夫です。
シャツはもちろん、ジャケット、ブルゾン、ニットまでいろいろなアイテムで用いられています。
化繊(ポリエステル、レーヨン、ナイロン)
多くブルゾンやコートなどに用いられ、アウターには欠かせない素材です。
例えば、同じポリエステル製でも、素材自体の作られ方で質感や機能が違います。
化繊でもカシャカシャという感触の素材や、しっとりとしたものまで広範囲です。
レザー(ラム、スエード)
レザーのブルゾンは春物の定番と思われるほど毎年決まって登場します。
レザーアイテムの特徴は柔らかくて軽い素材であることです。
また、スタイルのバリエーションとしてはパンチングを施したものブルゾンや、ニットなどの異素材を組み合わせたものなどのレザーアイテムがあります。
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